求人票は「応募が来るかどうか」を左右する最も重要な情報です。しかし、多くの中小企業では「必要項目を並べただけ」になりがちで、求職者にとっては分かりにくく、応募をためらう原因になっています。
この記事では、応募者にとって見やすく、かつ応募後のミスマッチを防ぐ「求人票のテンプレート」をご紹介します。募集要項や選考フローをどう見せればよいか、業界別の例も交えて解説します。
求人票に必ず含めるべき項目チェックリスト
まずは求人票に必ず入れるべき基本項目です。これを漏れなく書くことが、信頼性と応募率を高める第一歩です。
- 職種名:具体的に書く(例:受付スタッフ/配送ドライバー)
- 仕事内容:箇条書きで5〜7項目程度
- 雇用形態:正社員、アルバイト、契約社員など
- 給与:レンジを明記(例:月給20万〜25万円)
- 勤務地:住所・最寄り駅・転勤有無
- 勤務時間:シフト制や残業時間の目安
- 休日・休暇:年間休日数、有給取得率
- 福利厚生:手当、保険、研修、制度など
- 応募資格:必須要件(Must)と歓迎要件(Want)
- 選考フロー:応募〜内定までのステップ
これらを整えることで「不安が解消される求人票」になります。
NGな求人票の書き方
逆に、次のような求人票は応募が集まりにくいので注意が必要です。
- 抽象的な職種名(例:「スタッフ募集」だけ)
- 仕事内容が長文で、読み手がイメージできない
- 給与や待遇を「面談時に相談」とぼかす
- 休日や残業の情報がない
- 選考フローが不明確で、応募後のイメージが湧かない
求職者は情報収集力が高く、曖昧な求人票は「隠している」と判断されやすいため逆効果です。
募集要項の見せ方テンプレ
募集要項は「一覧性」と「具体性」が大事です。テンプレは以下の流れがおすすめです。
- 職種名+要約文:40〜60文字で仕事内容を簡潔に
- 仕事内容:5〜7項目を箇条書きで(短文)
- 応募資格:必須と歓迎を分ける
- 勤務条件:時間・休日・給与・福利厚生
- 一日の流れ:写真や動画があれば配置
- 勤務地情報:地図や最寄駅も入れると安心感アップ
視覚的に区切りを入れ、スマートフォンでの見やすさを優先しましょう。
選考フローの見せ方
応募者が最も不安を抱くのは「応募した後にどうなるか」です。選考フローを図やステップ形式で見せると安心感につながります。
例:
- 応募フォーム送信
- 書類選考(3日以内に結果連絡)
- 一次面接(オンラインまたは対面)
- 二次面接(必要に応じて)
- 内定(最短1週間以内)
このように明確に提示することで、「応募してから連絡が来ない」という不安を減らせます。
業界別テンプレ例
業界によって求職者が気にするポイントは異なります。以下は代表的な例です。
介護業界
- 夜勤の有無と回数
- 資格取得支援制度の有無
- 職場の人員体制(スタッフ対利用者比率)
運送業界
- 車種や運転距離(長距離/地場)
- 荷物の種類や重さ
- 残業や待機時間の目安
接骨院・医療業界
- 自費診療と保険診療の割合
- 研修制度やキャリアステップ
- 患者数の目安と施術環境
このように業界特有の不安点を求人票内で解消することで、応募率を大きく高めることができます。
まとめ:信頼される求人票は「具体性」と「正直さ」
求人票は応募者にとって「会社との最初の接点」です。抽象的にせず、具体的に・正直に書くことで「ここなら安心して応募できる」と思ってもらえます。
募集要項と選考フローをテンプレート化し、業界特性を盛り込むことで、自社ならではの求人票が完成します。
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