採用サイトの集客力を大きく高める方法のひとつが「Googleしごと検索(Google for Jobs)」への掲載です。求人情報を検索結果に直接表示させることで、求職者が自社を見つけやすくなります。そのための必須条件が「JobPosting構造化データ」の実装です。
この記事では、中小企業でも自社採用ページに取り入れられるように、JobPostingの実装手順をテンプレート形式でまとめました。Indeedや他の求人媒体との併用設計も視野に入れつつ、SEO効果の高い形を解説します。
JobPostingとは?Googleしごと検索との関係
JobPosting構造化データとは、求人情報を検索エンジンに正しく認識させるための「コードの書き方ルール」です。これを採用サイトに埋め込むことで、Googleしごと検索に求人が自動で掲載されます。
メリットは以下の通りです。
- Google検索結果に「職種名・勤務地・給与」が直接表示される
- 無料で掲載でき、求人媒体よりもコストを抑えられる
- エントリーフォームや採用サイトへの直接導線を確保できる
必須プロパティ一覧
JobPostingには必須と推奨のプロパティがあります。最低限、以下の情報が必要です。
title
:職種名(例:受付スタッフ)description
:仕事内容(HTMLタグを除去したテキスト)datePosted
:掲載日(YYYY-MM-DD形式)validThrough
:掲載終了日(期限切れを避けるため必ず設定)employmentType
:雇用形態(FULL_TIME, PART_TIMEなど)hiringOrganization
:会社情報(社名・ロゴ・URL)jobLocation
:勤務地(住所を含める)applicantLocationRequirements
:応募可能な地域(リモート可否を含む)
加えて、以下を設定するとクリック率が高まります。
baseSalary
:給与情報(最低限の範囲を明記)directApply
:自社応募フォームがある場合はtrue
JobPostingの書き方イメージ
例えば「受付スタッフ募集」の場合は、次のような情報を記載します。
- タイトル:受付スタッフ(未経験OK)
- 仕事内容:予約対応、会計、来客対応など
- 雇用形態:正社員(フルタイム)
- 掲載日:2025年8月28日
- 掲載終了日:2025年9月30日
- 給与:月給18万〜22万円
- 勤務地:鳥取県鳥取市〇〇町
- 応募フォーム:自社サイトのエントリーページへリンク
このように整理した情報をJSON-LD形式でページに埋め込むことで、Googleが正しく求人として認識してくれます。
検証と掲載確認
構造化データを埋め込んだら、必ず以下のステップで確認しましょう。
- リッチリザルトテストでエラーをチェック
- 構造化データテストツールで必須項目を再確認
- 実際のURLをSearch Consoleに登録リクエスト
通常、数日〜1週間ほどでGoogleしごと検索に掲載されます。表示順位はSEOと同様、コンテンツの質・クリック率・更新頻度が影響します。
Indeedや求人媒体との併用設計
Googleしごと検索は無料で強力ですが、全ての求職者をカバーできるわけではありません。特に地方や専門職はIndeedや求人媒体と併用するのが効果的です。
おすすめの設計は次の通りです。
- 自社採用サイト:詳細で正直な情報+エントリーフォーム
- Googleしごと検索:無料で幅広い露出
- Indeedなどの媒体:大量の応募母集団を確保
まとめ:JobPostingを自社採用の標準に
JobPostingを正しく実装することで、採用サイトは「求人媒体に依存せず、直接応募を集められる」強力な集客チャネルになります。
特に中小企業こそ、無料で始められるGoogleしごと検索を活用し、自社エントリーフォームへスムーズに誘導する仕組みを整えることが重要です。
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